Affinity Designerでaiファイルを読み込んだ際に小塚ゴシックなどのフォントが文字化けする時の対応策(Windows10)(Windows11)

Affinity-Designer文字化け対策

結論から書きますと、『Affinity Designer』で文字化けせずにファイルを表示させるにはフォントのアウトライン化をすれば良いです。

illustrator』でaiファイルを出力前にアウトライン化をすれば良いですし、『Affinity Designer』でaiファイルを開く前にアウトライン化するのも良いです。

注意点は、アウトライン化を行うとテキストからカーブになりますので後でAffinity Designerでテキストの内容を変更することができなくなります。
また、後者の方法ではaiファイルからpdfファイルになってしまう点も注意です。

きっしー06

aiファイルのまま文字化けを直したい、テキスト編集可能性を保持したまま文字化けを直したい方は別の方法をお試しください。

ここでアウトライン化の説明を簡単にすると、アウトライン化は、文字から図形に変換するのでどんなソフトやブラウザで開こうが文字化けしようがない(だってもう文字じゃなくて図形になってるから)という理屈です。

後から文字の文言を変えれないのは不便ですが、他人がそのファイルを見たりするだけであれば優しい配慮と言えます。WindowsやMacなどでお互いに入っていないフォントもありますからね。

Affinity Designer』を使っている方はおそらく『illustrator』から乗り換えた方や『Affinity Designer』しか持っていない方が大半かと思いますので、今回は『Affinity Designer』でaiファイルを開く前にアウトライン化する方法を紹介したいと思います。

今回紹介する方法はWindows10でのアウトライン化の方法となります。(Windows11でも同様の手順で出来ます。
Macをお使いの方はMacでファイルのテキストをアウトライン化する方法があればお試しください。

目次

Windows10でテキストをアウトライン化する方法

illustrator』で一部のフォント(小塚ゴシック等)を使用してaiファイルを吐き出して『Affinity Designer』で開く場合、下記の画像の様に文字化けが発生してしまいます。

それでは『Affinity Designer』で文字化けしないようテキストをアウトライン化しましょう。
ここからは順を追って説明していきたいと思います。

STEP

Adobe Acrobat Reader DCでaiファイルを開く

aiファイル右クリックしコンテキストメニューにあるプログラムから開く(H)>Adobe Acrobat DC をクリックして開きます。

Adobe Acrobat Reader DC』がない場合はこちらからダウンロードをお願い致します。

https://get.adobe.com/jp/reader/
(McAfee Security Scan Plusをインストールするチェックボックスがありますが大抵の場合いらないと思うのでチェックを外しておきましょう)

STEP

プリンターマークをクリックする

左上のプリンターのマークをクリックします。

STEP

プリンター選択でMicrosoft Print to PDFを選択

印刷ウィンドウが開いたら、プリンター(N)からMicrosoft Print to PDFを選択する。

STEP

ファイルの向きを設定する

次にアウトライン化した後のファイルの向きを設定します。
向きは、『自動』『縦』『横』が選択できます。意外と忘れやすい項目なので注意しましょう。


STEP

印刷をクリックしてファイルを出力する

印刷をクリックします。

保存したい場所に保存したい名前を設定して保存をクリックして完了です。(aiファイルからpdfファイルになる点に注意してください。)

STEP

アウトライン化が完了したファイルをAffinity Designerで開く

アウトライン化が完了したファイルを『Affinity Designer』で開きましょう。
ファイルを『Affinity Designer』へドラッグ&ドロップで開くことができます。

STEP

Affinity Designerで文字化けせずに表示できました。

aiファイルpdfファイルになりましたが無事文字化けせずにテキストを表示できました。(テキストがアウトライン化によってテキストからカーブになるのでテキストの内容は変更することができなくなります。)

無料ドローソフトInkscapeでaiファイルを開いて保存する

無料ドローソフトの『Inkscape』を使ってaiファイルを『Affinity Designer』でテキストの編集ができるsvgファイルとして保存する方法を紹介しようと思います。

こちらの方法ならテキストをアウトライン化する必要がないのでAffinity Designerでテキストの内容を変更することができます。

Inkscape』をダウンロードしていない方はこちらのリンクからダウンロードをしてください。
https://inkscape.org/ja/

STEP

aiファイルをInkscapeで開く

aiファイルをInkscapeで開きましょう。
ファイルをInkscapeへドラッグ&ドロップで開くことができます。

STEP

PDFインポート設定で内部インポートを選択する

PDFインポート設定ポップアップが開くので内部インポートを選択する。

STEP

Inkscapeaiファイルが開きました

文字化けせずにaiファイルが開けました。

ちなみにInkscapeでは下の画像の様にテキストも編集することができます。

Windows10のシステムフォントにデフォルトで小塚ゴシックのフォントファイルがない為、小塚ゴシックを使用することができません。小塚フォントは『illustrator』や『Photoshop』などのAdobe製品に付属している為、Adobe製品を購入する必要があります。

STEP

SVGファイルとして出力する

SVGファイルとして出力します。
左上のファイル(F)から名前を付けて保存(A)をクリックします。

ファイルの種類(T)Inkscape SVG(*.svg)に設定して好きな場所に保存します。


STEP

SVGファイルをAffinity Designerで開く

先ほど出力したSVGファイルをAffinity Designerで開きましょう。

無事文字化けせず表示することができました!

アウトライン化はしていないのでAffinity Designerでテキストととして認識ができてテキストの内容も変更できます。

まとめ

記事を最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のaiファイルアウトライン化テキストの再編集ができないことやpdfファイルになってしまう等の制約が多いです。

またInkscapeを使った方法も文字化けさせずにテキストを編集できるだけで、Inkscapeで取り込んだ時点で実際の小塚ゴシックの字体と違っていました。別のゴシック体に変換して表示しているだけかもしれません。

現状、小塚フォントは『illustrator』や『Photoshop』などのAdobe製品に付属している為、小塚フォントを使用する場合はAdobe製品を購入する必要があるみたいです。

今後、『illustrator』と『Affinity Designer』の互換性が高くなることを期待したいと思います。

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この記事を書いた人

クリエイティブなことが好きな28歳。
頑張りすぎず日々生きています。
ゆるく生きるがモットー

好きな食べ物はお寿司。

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